目次
「社内のペーパーレス化に取り組みたいけど、どこから手をつけたら良いかわからない…」
「スキャン機能のある複合機やクラウドストレージなど、いろいろとツールがありすぎて悩んでしまう…」
そのように、ペーパーレス化の方法について、進め方がわからなかったり、多種多様な手段・ツールに迷われていませんか?
ペーパーレス化が、業務効率化や経費削減に必要とはわかっていても、具体的にどんな方法で進めれば良いのかはイメージしづらいところですよね。
結論からお伝えすると、ペーパーレス化は、以下の7ステップで進めることができます。
STEP.1 | 目的を設定する |
STEP.2 | 目的に応じてペーパーレス化の方法を選択する |
STEP.3 | 対象とする紙の優先順位を決める |
STEP.4 | ツールを選定する |
STEP.5 | 関係者に周知させる |
STEP.6 | ルールを決めてツールの運用を始める |
STEP.7 | 評価/改善を行う |
また、方法(手段)としては、大きく以下の4種類があります。

先述のステップに沿って、まずは自社でのペーパーレス化の目的を明確にし、それに応じて方法やツールを選んで…という風に順序立てて段階的に進めれば、最短ルートでペーパーレス化が進められるはずです。
逆に、こうしたペーパーレス化の方法を無計画に実施すると、余計なツールまで導入してしまって運用費が高くついたり、従業員の間でツールの適切な活用方法が身に付かず業務効率が落ちてしまったり、ということになりかねません。
これでは、紙は無くなっても、本来目指すべき業務改善やコスト削減が叶いませんよね。
そのような事態を回避し、きちんとビジネスに好影響を与える形でペーパーレス化を進めるため、適切なステップと方法で着実に取り組んでいきましょう。
その助けとなるよう、今回は以下の内容をご紹介します。
本記事の内容 |
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ペーパーレス化について、進め方や方法、実際にどのようなツールを使うべきかがわかる内容となっています。
ぜひ最後まで目を通してみてください。
1. ペーパーレス化を進めるための7ステップ

冒頭でもお伝えした通り、ペーパーレス化は以下の7ステップで進めることができます。
STEP.1 | 目的を設定する |
STEP.2 | 目的に応じてペーパーレス化の方法を選択する |
STEP.3 | 対象とする紙の優先順位を決める |
STEP.4 | ツールを選定する |
STEP.5 | 関係者に周知させる |
STEP.6 | ルールを決めてツールの運用を始める |
STEP.7 | 評価/改善を行う |
こうした手順は、どの方法でペーパーレス化を実施するにしても大きく変わることはありませんので、まずは何から手をつけて、どのように進めていくか全体像をつかんでおきましょう。
では、各ステップについて、もう少し詳しく説明しますね。
1-1.【STEP1】目的を設定する
まずは、「何のためにペーパーレス化に取り組むのか」という目的を明確にしておきましょう。
ペーパーレス化は、あくまで目的を達成するための手段です。
ペーパーレス化自体が目的になってしまっては、紙は無くなっても、その先の業務効率化やコスト削減といった成果につながりづらくなります。
ペーパーレス化の効果を最大化するため、以下のように達成すべき目的を定め、目的に応じた最適な方法やツールを判断できるようにしておきましょう。
ペーパーレス化の目的の一例 |
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このように最初に目的を決めて、目的と手段の関係が逆転しないようにしてくださいね。
1-2.【STEP2】目的に応じてペーパーレス化の方法を選択する
目的が定まったら、ペーパーレス化の方法を選びます。
冒頭でもお伝えした通り、ペーパーレス化の方法は大きく以下の4種類に分けられます。
ペーパーレス化の方法 |
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この中から、目的を叶えるのに適切な方法を1つ選択してください。
※各ペーパーレス化の方法が、どのような目的に適しているかは「2.ペーパーレス化の方法4パターン」で詳しく解説しますので、そちらをご参考ください。
なぜ、これらの方法から1つを選ぶ必要があるのかというと、ペーパーレス化は非常に大規模な取り組みであり、一気に進めるのは困難だからです。
あなたの会社でも、至る所に紙の書類や資料が保管され、今日も新たな紙書類がどんどん産まれているかと思いますが、その全てを無くすには、多様なツールとそのための金銭的・人的コストが必要です。
通常の業務を進めながら、そのような大きなコストを一気に捻出するのは、現実的ではありませんよね。
急に複数のツールが導入されれば、従業員の混乱も招きかねません。
つまり、ペーパーレス化は段階的に進める必要があり、そのためには目的達成に最適な方法を絞り込む必要があるのです。
1-3.【STEP3】対象とする紙の優先順位を決める
続いて、ペーパーレス化の対象とする紙を絞り込み、優先順位を決めましょう。
先ほどもお伝えしたように、ペーパーレス化は段階的に進める必要があります。
そのため、方法だけでなく、「どの紙から優先的に無くしていくか」という点も絞り込み、優先度の高いものから順番に着手していくことが大切です。
対象とする紙の絞り込み方は、例えば次のようなものです。
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このように、「どの部署/業務の・どの紙を」対象とするか明確にし、対象が複数ある場合は優先順位を付けておきます。
1-4.【STEP4】ツールを選定する
続いてペーパーレス化に用いるツールやシステムを選定します。
ここまでのステップで明確にしてきた、ペーパーレス化の目的・方法・対象に適したものを選びましょう。
また、そのような前提に加えて、以下のポイントにも注意が必要です。
ペーパーレス化のツール選定のポイント |
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※大前提:ペーパーレス化の目的・方法・対象に合ったものを選ぶ 【その他のポイント】
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「4.ペーパーレス化の各方法に使えるツール」では、具体的にどのようなツールがあるのかをペーパーレスの方法ごとに紹介していますので、こちらもツール選定の参考にしてみてください。
1-5.【STEP5】関係者に周知させる
ツールを選定したら、ペーパーレス化のためにツールを導入することを、関係者に周知させる必要があります。
ペーパーレス化を効果的に進めるには、関係者に納得・協力してもらうことが重要だからです。
というのも、ペーパーレス化で将来的には業務の効率化や簡便化が見込めるとはいえ、ツール導入直後は関係部署の従業員に、次のような負担がかかります。
- これまでのやり方を変えなければいけない
- ツールの使い方を習得しなければならない
- 業務が増える(特に既存の紙書類をデータ化する方法で進める場合)

こうした負担によって、一時的に業務効率が低下する可能性もあります。
このため、事前にペーパーレス化の取り組みやツールについて周知させて同意を得ておかないと、ツールを導入したのに利用してもらえず、一向に紙が減らない恐れがあるのです。
それでは、当然、業務改善も実現できません。
そのような事態を避け、従業員の協力体制のもとでスムーズに・効果的にペーパーレス化を進めるために、以下のことを事前に伝えるようにしてください。
ツールの導入前に関係者に周知させるべき内容 |
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また、請求書がペーパーレス化の対象となっている等、社外にも関係者が存在する場合も、これまでと何が変わるのかをきちんと説明するようにしましょう。
1-6.【STEP6】ルールを決めてツールの運用を始める
続いて、ツールを利用する上でのルールを決めて、いよいよ運用を開始します。
ルールを決めた上で運用を開始することで、トラブルや不便さをある程度潰しておけます。
例えば「作成書類をデータで保管・共有する」方法を実施するのに、OneDriveのようなクラウドストレージを導入するなら、次のようなルールがあるとスムーズに運用しやすいはずです。
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このようなルールのもとでツールを運用すれば、必要な書類データがどのフォルダにあるかすぐにわかり、またファイル名での検索も容易になります。
無闇に書類の編集権限を与えないことで、情報漏えいトラブルも回避できるはずです。
このように、大きなトラブルや不便さをできる限り回避するため、ルールを定めてツールの運用をスタートさせましょう。
※どのようなルールを定めるべきかイメージしづらい場合は、ツールの提供企業に相談してみましょう。
1-7.【STEP7】評価/改善を行う
ツールの運用開始後は、運用内容を定期的に評価し、必要に応じて改善させていきましょう。
評価するポイントは、大きく以下の2軸です。
【目的に対してどの程度の効果が出ているか】
など
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短期間では状況の変化があまり見られないので、まずは1ヶ月ごとにこうした効果と課題について評価してみてください。
数値化が難しい効果については、従業員へのアンケートやヒアリングを通して状況の把握に努めましょう。
こうした評価と、課題に応じた改善を繰り返して当初の目的が達成されれば、ひとまずひと段落です。
この後は、ここまでの手順を繰り返して、少しずつペーパーレス化の規模を拡大させていきましょう。
2. ペーパーレス化の方法4パターン

ペーパーレス化の進め方が把握できたところで、具体的な方法についてもご紹介します。
既にお伝えしているように、ペーパーレス化の方法には、以下の4パターンがあります。
ペーパーレス化の方法 |
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ここでは、これらの方法がどのようなもので、どういう目的を達成するのに適しているかを説明します。
2-1. 既存の紙書類をデータ化する
1つ目にご紹介するのは、既存の紙書類をデータ化する方法です。
具体的には、スキャナやOCR機能付きのツールで紙の書類を読み取り、PDF・Word等の形式で保管しなおします。紙の書類や資料を、記憶媒体(HDDなど)やクラウド上へ移動させるイメージです。
※OCRとは スキャナやカメラで取り込んだ書類上の文字を、コンピュータで編集できる状態に変換する技術のこと。 ![]() |
この方法でペーパーレス化に取り組むと、原本を保管しておく必要のない書類に関しては処分することができ、省スペースが叶います。
もし書庫のための賃料がかかっていた場合は直接経費削減につながりますし、そうでなくても空いたスペースをWebミーティングブースとして利用するなど、有効活用が可能となるはずです。
また、書庫まで足を運んで必要な書類や資料を探してくる手間も省けます。
こういったことから、この方法は、以下のような目的でペーパーレス化に取り組む場合に適しているといえます。
既存の紙書類をデータ化する方法が適している目的 |
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2-2. 作成書類をデータで保管・共有する
次にご紹介するのは、作成書類をデータで保管・共有する方法です。
これは、パソコンで作成した書類を出力して保管するのではなく、データのまま保管し共有できる状態にしておくというものです。
これまでは、書庫を介して資料を共有してきたところを、クラウドストレージなどを介してデータで共有していくことになります。
このことで、例えば社内会議で資料を人数分コピーしなくても各自がパソコンで資料を確認できたり、過去の提案書をベースに、文言だけ編集して新たな資料を作成するといったことも可能になります。
また、データで資料を保管するという性質上、作成中の資料も共有できるようになるため、共同で資料を作成する場合にも便利です。
こういったことから、この方法は、以下のような目的でペーパーレス化に取り組む場合に適しているといえます。
作成書類をデータで保管・共有する方法が適している目的 |
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2-3. 紙を使う業務プロセスをデジタル化する
3つ目にご紹介するのは、紙を使う業務プロセスをデジタル化する方法です。
これは、契約書による契約フローや、申請書を介した各種申請〜承認、紙のタイムカードによる勤怠管理など、紙の使用が前提となっている業務プロセスそのものを、ITツール上で完結させるというものです。
この方法でペーパーレス化に取り組むと、例えば申請書を印刷し、上司や他部署の担当者に承認のハンコをもらいにいく作業が、ツール上で何度かクリックするだけ(してもらうだけ)で済んでしまいます。
また、契約フローをデジタル化すれば、紙の契約書や押印が不要となるため、契約書を受け渡すためだけに取引先へ出向く必要もなくなります。
このように紙を使う業務プロセスをデジタル化する方法では、紙が無くせると共に、紙があるために必要だった対面・出社・取引先訪問といった側面もあるのです。
こういったことから、この方法は、以下のような目的でペーパーレス化に取り組む場合に適しているといえます。
紙を使う業務プロセスをデジタル化する方法が適している目的 |
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2-4. 紙での出力を抑える
最後にご紹介するのが、紙での出力を抑える方法です。
具体的には、以下のような取り組みによって、不要な印刷をさせない、あるいはしなくても済む環境を構築します。
- ログ管理機能を備える複合機によって、印刷状況を把握・管理する
- データで書類や資料を持ち運べるデバイスやペーパーレスFAXを導入する
印刷ログを管理していることが周知されていれば、必要な分だけ印刷するという意識が向上し、無駄な印刷を抑止しやすくなりますし、悪意のある機密書類の出力防止にもつながるはずです。
また、資料やFAXをデータで確認できるツールを導入すれば、出力の必要性が低減すると共に、手間も省けます。
こういったことから、この方法は、以下のような目的でペーパーレス化に取り組む場合に適しているといえます。
紙での出力を抑える方法が適している目的 |
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3. 【方法別】ペーパーレス化の企業事例

ここまでで、ペーパーレス化の進め方や方法がおわかりいただけたのではないでしょうか。
ただ、ペーパーレス化を実際に進めている企業が、どのように取り組み、どんな効果が得られているのかも気になるところですよね。
そこでここでは、ペーパーレス化の方法別に、実際の事例をご紹介します。
事例を知ることで、ペーパーレス化の進め方や方法についても、より具体的にイメージしやすくなるはずですよ。
3-1. 既存の紙書類をデータ化する方法のペーパーレス化事例
産業廃棄物処理業を営む横浜環境保全株式会社では、伝票や契約書をデータ化することで、伝票の一時保管場所の省スペースや、業務の効率化に成功しています。
ペーパーレス化を実施する前は、以下のような課題に悩まされていました。
【課題】
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こうした課題を解決すべく、省スペース化・業務の効率化を図り、以下の通りペーパーレス化を実施しました。
【取り組み】スキャナーとOCRソフトを導入し、産廃マニフェスト・社内伝票・契約書をデータ化 |
結果として、事務所内のスペースに余裕ができると共に、紙書類の確認作業や、情報の手入力といった作業が飛躍的に効率化されたのです。
【効果】
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同社の担当者は、こうした効果を鑑みて、機器やソフトの費用について「すでに元は取れている」と実感していると言います。
また、イニシャルコストはあってもランニングコストは不要な点や、スムーズに導入が実現したことから、費用対効果の点で最適だと評価しています。
3-2. 作成書類をデータで保管・共有する方法のペーパーレス化事例
福岡県の宗像農業協同組合では、社内文書や資料のデータをクラウドストレージ上で保管・共有することで、紙の書類配布や回覧にかかっていたコストの削減につなげています。
ペーパーレス化実施前は、以下のような課題を抱えていました。
【課題】
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こうしたコスト面の改善を図り、クラウドストレージを導入したのです。
【【取り組み】Google ドライブ(クラウドストレージ)を用いてデータを共有 |
結果として、紙媒体での資料配布が減り、回覧についてはほぼ不要になりました。
具体的な数字こそ公表していませんが、こうしたペーパーレス化の取り組みによって、コスト削減や業務の効率化が出来たと実感していると言います。
【効果】
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また、Google ドライブは操作感がシンプルで無料版※も試せることから、比較的年齢層の高い同協会においても、スムーズに使いこなすことができたそうです。
※現在は容量と機密情報取り扱いの懸念点から、有償のG Suite 導入
参考:株式会社ファインディックス「長年悩んでいた紙媒体でのやりとりが簡単にペーパーレス化。大幅なコスト削減に繋がりました。」
3-3. 紙を使う業務プロセスをデジタル化する方法のペーパーレス化事例
ITソリューションの開発・販売を行う株式会社WorkVisionでは、紙の書類による稟議・承認フローをデジタル化することで、業務効率の改善に成功しました。
ペーパーレス化実施前に同社が抱えていた課題は以下の通りです。
【課題】
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こうした課題の解決に向けて、スピーディーな意思決定や施策の実行を図るため、以下のような取り組みでペーパーレス化を実施しました。
【【取り組み】システム上で稟議・承認フローを完結させられるワークフローシステムを導入 |
この取り組みで、以下の通り稟議・承認フローの効率が大幅に改善し、各施策の早期実現を可能とする素地が整ったのです。
【効果】
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また同社では、システム導入までの工程・工数を最小限に抑えることを重視していましたが、その要件を満たすシステムの選定・導入も実現しており、投資対効果の観点からも好ましい成果が得られていると言えます。
3-4. 紙での出力を抑える方法のペーパーレス化事例
近畿・関東圏を中心にスーパーマーケットチェーンを展開する株式会社ライフコーポレーションでは、タブレット端末を利用した会議システムを用いて会議資料のペーパーレス化を実現させました。
ペーパーレス化実施前は、会議資料を紙で準備していたため、以下のような課題が顕在化していました。
【課題】
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こうした課題を解決し、印刷代や人件費を削減するため、以下のような取り組みを実施しました。
【取り組み】
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この取り組みで、会議の参加者はタブレット上の資料を見ながら会議に参加できるようになり、膨大な紙の会議資料は不要となりました。
具体的な効果としては、以下の通りです。
【効果】
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また、印刷代を考慮する必要がなくなったことで、効果的に色を使用したり1ページに情報を詰め込まなくて良い会議資料の作成が可能になった、という副次的な効果も出ています。
3-5.【事例まとめ】最適なペーパレス化の方法は目的によって異なる
事例を知ることで、ペーパーレス化の方法ごとに視点や取り組みの性質が異なることがおわかりになったのではないでしょうか。
そのように性質が異なるため、実施後に効果が見込める領域も、方法ごとに違ってきます。
効果が見込める領域 |
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だからこそ、自社にとって最適な方法を合理的に判断することが重要であり、そのためには目的設定から始める必要があるのです。
例えば、既存の紙書類を探すのに時間がかかっていて、残業時間・残業代の増大に大きな影響を与えている企業において、ひとまず無料で使えるプランがあるからという理由でクラウドストレージを導入したとします。
これは方法としては、作成書類をデータで保管・共有する方法にあたるので、目的と方法が合致していないことになりますよね。
すると、どういうことが考えられるかというと、「既存の紙書類を探すのに時間がかかる」という課題が解決されないばかりか、資料の保管場所が書庫とクラウドストレージ上に分かれる分、検索性が悪化する可能性もあるのです。
こうした事態を避け、自社に最大限の利点をもたらす形でペーパーレス化を進めるには、目的と方法(によって見込める効果)が合っている必要があります。
このため、目的を明確にした上で、目的に応じた方法でペーパーレス化に取り組むという流れは絶対に欠いてはならないのです。
これを踏まえて、あなたの会社でこれからペーパーレス化に取り組むのであれば、まずは「何のためにペーパーレス化に取り組むのか」という目的を明らかにするところから始めましょう。
4. ペーパーレス化の各方法に使えるツール

ペーパーレス化の方法だけでなく、その方法を実践していくためのツール選定も、ペーパーレス化を取り組む上で重要なポイントとなります。
とはいえ、利用できるツールは多種多様で、そもそもどんなツールがあるのかよくわからないという場合もあるかと思います。
そこでここでは、ペーパーレス化の方法ごとに、よく使われるツールをご紹介します。
4-1. 既存の紙書類をデータ化するために役立つツール
既存の紙書類をデータ化するために役立つツールとしては、主に以下のようなものがあります。
既存の紙書類をデータ化するために役立つツール |
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このようなツールの他、スキャニング自体を代行してくれるサービスもあるため、自社に機器を導入したり、スキャンのための労力を捻出できないという場合は検討してみてください。
4-2. 作成書類をデータで保管・共有するために役立つツール
作成書類をデータで保管・共有するために役立つツールには以下のようなものがあります。
作成書類をデータで保管・共有するために役立つツール |
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こういったツールの内、リモートワークの導入も視野に入れて情報共有の効率化を目指しているなら、社内外問わずデータにアクセスできるクラウドストレージが特におすすめです。
4-3. 紙を使う業務プロセスをデジタル化するために役立つツール
紙を使う業務プロセスをデジタル化するために役立つツールには、以下のようなものがあります。
紙を使う業務プロセスをデジタル化するために役立つツール |
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このように業務プロセス別に独立したシステムもあれば、複数の業務に対応できるツールもあります。
将来的に、デジタル化する業務を増やすのであれば、そのようにな複数の業務に対応できるツールも視野に入れて検討しましょう。
4-4. 紙での出力を抑えるために役立つツール
紙での出力を抑えるために役立つツールとしては、以下のようなものがあります。
紙での出力を抑えるために役立つツール |
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こうしたツールは、従業員が複合機やスマートフォンを使い慣れているのであれば、比較的導入のハードルが低く、使いこなしやすいはずです。
TIPS:新しいツール導入時にはネットワークの見直しを!ペーパーレス化のためのツールを導入する際には、ネットワークを見直すことも大切です。 Webやクラウドを介するシステムでは、ネットワークの脆弱性は情報漏えいのきっかけとなってしまうからです。 もし、ペーパーレス化のためのツールを導入するにあたり、ネットワークに少しでもご不安があるなら、ぜひ一度クエストにご相談ください。 より安心・安全な形でペーパーレス化を進められるよう、セキュアなネットワークをご提案させていただきます。 |
5. まとめ
ペーパーレス化の方法や進め方について、ご理解いただけたでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
ペーパーレス化は、以下のステップに沿って、順序立てて段階的に進めましょう。
STEP.1 | 目的を設定する |
STEP.2 | 目的に応じてペーパーレス化の方法を選択する |
STEP.3 | 対象とする紙の優先順位を決める |
STEP.4 | ツールを選定する |
STEP.5 | 関係者に周知させる |
STEP.6 | ルールを決めてツールの運用を始める |
STEP.7 | 評価/改善を行う |
具体的な方法(手段)としては、以下の4パターンがあります。
ペーパーレス化の方法 |
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効果を最大化するためには、これらの方法のうち、ペーパーレス化の目的を達成しやすいものを選ぶことが非常に重要です。
あなたの会社でも早速、STEP.1の目的設定をするところから、ペーパーレス化を始めましょう。